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October 06, 2022

2022年10月6日 サル痘の発生状況(複数国での発生)(その14)

1 サル痘の発生状況
7月23日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が、サル痘の世界的な感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」である旨認定したことを受けて、外務省では、7月25日、全世界に対してサル痘にかかる感染症危険情報レベル1を発出しました。その後も感染拡大が更に広がり、日本国内においては7月25日に1例目の感染者が報告された後、10月4日までに6例の感染者が報告されています。なお、WHOの10月5日付現況レポートによれば、これまでに106か国・地域から累計で68,900人の感染症例及び25人の死亡例が確認され、アフリカ地域以外での死亡者も報告されています(発生国・地域については、下記のWHO現況レポートをご参照ください。)。なお、欧州地域とアメリカ大陸においては、新規感染者の減少傾向が報告されており、8月以降の世界的な減少傾向の要因となっています。
なお、今回WHOが報告している106か国・地域に加え、ベトナム保健当局より、感染症例が確認された旨発表されています。

○10月5日付WHOによる現況レポート(英文)
https://www.who.int/publications/m/item/multi-country-outbreak-of-monkeypox--external-situation-report--7---5-october-2022

以上を踏まえ、海外に渡航される方や在留邦人の方々におかれては、感染予防に御留意ください。また、海外からの帰国者は、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出るとともに、帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外渡航歴を告げてください。

2 サル痘について
(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられる、ウイルスによって感染する病気です。一般的には発熱や発疹、リンパ節のはれ等の症状が見られますが、多くの場合、2~4週間で自然に治癒します。なお、今回の流行による死亡例の多くはアフリカ地域等の途上国で報告されており,先進国での死亡例は少数です。

(2)感染経路
感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触(性的接触を含む)が中心です(患者と長時間、近距離で対面することでことでの飛まつ感染もあります)。新型コロナウイルス感染症と異なり、人から人への感染は容易には起こりません。
WHOによれば、現在報告されている患者の多くは男性であり、そのほとんどが男性同士の性的接触がある男性です。
(※特定の集団や感染者、感染の疑いのある者等に対する差別や偏見は、人権侵害につながります。)

(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合(体の部位に関係なく、発疹や水ぶくれがある、発熱、頭痛などの症状が見られる等)には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛まつ・体液との接触を避ける。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。有症状者が使用した服、寝具、タオル、食器等に触れる際は特に手指衛生を心がける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。

(4)治療
  対症療法が基本。サル痘の感染が疑われる症状が見られた場合、医療機関にご相談ください。

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